子育てナースにとっての単発バイトのデメリット!育児中に看護師の派遣業務に関わるということ
こんにちは、育児に家事に、みなさんお疲れ様で~す。
さて。
今日もわたしの携帯には、いそがしく派遣会社から求人の案内が届いています。単発バイトの案件がほとんどですね。「急募!明日!」なんてのも見かけます。そんなナースの単発バイトですが、子育て中のナースにとってはいかがなものなのか。気になりますよね。
「働きたいときに、働くだけ!」と聞くと、いい事ばかりじゃん!と思うかもしれませんが、知っておいたほうがいいデメリットもあります。ママナース目線で、看護師の単発バイトのデメリットをまとめてみました。
1. 当日キャンセルできない!途中で抜けられない!
ママナースにとっては、とにもかくにもこれが最大のデメリットでしょうか。単発バイトは当日キャンセルや途中帰宅ができません。わたしはこれがあるから単発の看護師派遣を今はお休みしています。
派遣会社の担当者は言います。「前日でもいいです!お仕事はたくさんありますので、働けそうな日は連絡を!ぜひ!」と。
わたしもできることなら力になりたいと思います。しかし。突然、予想外の事態をひきおこすのが子どもというもの。乳児・幼児の育児というもの。
派遣会社に何度も確認しましたが、やはりお仕事決定後のキャンセルは基本的にはNG。また、仕事開始後の中断もNGです。理由は、派遣先に混乱が生じる、派遣会社が築き上げた信頼を壊してしまう可能性もある、とのこと。
「仕方ないでしょ!子供が熱出しちゃったんだから!」と強気で平気な方もいるかもしれませんね。わたしは根が真面目(笑)な性格なので、そういうふうには考えられませんでした。
これまでに1度だけ、お仕事の前日にキャンセルした経験があります。幸運にも代打の方が見つかってお休みを頂けましたが、病児保育をさがしたり、小児科受診を考えたり(病児保育利用には受診が必須)、胃が痛むほどハラハラしました。子どもの急病にくわえ、仕事の気苦労。もうあんな思いは…ごめんだぁ~。
その点でいえば、長期の派遣やきちんと転職した場合、クリニックや病院によって融通を利かせてくれる場合があるので、ママナースにとってはメリットが多いと思います。
2. 遠くに行く可能性がある
単発アルバイトや派遣は仕事場所が毎回ちがうので、自宅や学校、保育園から遠く離れている時間があるかもしれません。知り合いママは新幹線で行かなければならない場所に仕事に行き、仕事の途中に保育園から子どもが急病との電話をもらったそう。すぐに向かえないことを伝えると、保育園のスタッフから嫌味のひとつも言われたとか。
誰だって子どもの急病には駆けつけたいですよね。そのママは涙がでるほど悔しがっていました。育児に仕事に一生懸命なだけで、決して子どもをないがしろにしているわけではないと。
健診の仕事などは朝はやく主要都市に集合して、3,4か所地方のほうを検診車で回ったりします。また訪問入浴でも遠くに行くこともあります。
もちろん、転職した場合や長期派遣だってこういったことがありますが、クリニックや病院勤務の場合は同じ場所で働けるため、毎回勤務場所に左右されないメリットがあります。
仕事をしていたら、どこにいたって、状況によって抜けられないことはあります。仕事をするうえで予想される状況が、あなたにとって許容できるかどうか。自分の気持ちとよく相談するのがいいでしょう。
もし、「遠くに行くのが嫌だけど単発アルバイトでしか働けない」という方は、看護師業務とは関係ない1日だけの日雇い求人を探すのもアリかもしれません。看護師の単発アルバイトは求人数が少ないので、遠方に行くこともありますが、(少し時給は安いものの)普通の求人数は多いので、希望に沿った仕事が見つかるかも?
3. 毎回緊張する
あなたは、あたらしい環境、平気ですか?
わたしは緊張します。
単発の仕事は、週に1回とか、月に2回とか、ぽつぽつ働けるのがいい点です。しかし、たいていの場合は場所もちがい、内容も違います。よって、毎回新人。毎回ちがう電車やバスに乗るのです。
この緊張が嫌で、独身のころは一つの施設に絞って仕事していました。「2か月間はここ!気に入ったら来月も」とか、「仕事きついけど、近いし稼げるから、週2は訪問入浴やろう」といった具合。
今はいかなる緊張もノーセンキュー。まだ、パート先のクリニックの仕事をおぼえるので精一杯ですから。子どもを持って仕事をするって、ひとりのときのように気楽にはいかないものだということ実感しています。
4. 連絡先に困る
わたしの働く場所が日によって違うんじゃ、保育園や家族からの連絡先に困るな~と思っていました。わたしの場合、お世話になっている派遣会社に相談すると、連絡先は派遣会社でいいそうです。
ただ、派遣会社によって緊急事態時の対応は違います。その点では、一か所に勤め続けた場合のほうが毎回対応が同じになり安定するので、安心と言えるでしょう。
5. 孤独
単発派遣というものは、気楽と孤独、背中合わせです。
休憩時間になれば話に入れず孤独。
ふとした時間に他愛のない話ができなくて孤独。
1人でするランチ。
どこにいっても知らない人・・・知らない場所。
楽だけど、もう少し人との繋がりがほしい・・・。そんな風に思うことがありました。独身時代、プライベートが充実しているときは「ちゃっちゃと仕事終わらせチャオ~!」てな具合で、面倒な人間関係もテキトーに過ごしていましたが、いまは帰っても「1人でがんばる自分」。
「もう頑張るのを1人でするのは疲れた・・・」
ちょっとしたことを仕事の合間に誰かに話したい、聞いてみたい。そしてそれは夫じゃだめで、子育て経験者じゃなきゃだめで・・・。そんな衝動に駆られました。
子育てが始まって、仕事並みに情熱を注いできた育児。そもそも育児と家事と仕事で今の私が成り立っているのだから、だれかと分かち合ったり、共有したりしたいですよね?
SNSは身近だけど、もっと生きたコミュニケーションが、きっと私たちを豊かにしてくれると思うんです。実際、長期で派遣業務に就いているいまは、クリニックで働いている仲間と、ちょっとした愚痴や世間話ができて、ストレス発散になっています。
長期で働ける現場は責任がありますが、安心もあります。
6. 余計な出費につながる
ママナースとは関係ないかもしれませんが、看護師の単発派遣で働くにあたっては、その仕事内容に応じた服装をしなくてはいけません。これまでにわたしは、デイサービス、訪問入浴、健診、クリニック、これらの派遣先で仕事をしましたがその都度なんやかんや買い足しました。
白いシューズ
動きやすい黒のズボン
ナースサンダル
ストッキング
カジュアルすぎない靴
etc・・・
マニュアルどおりに準備して出勤してみたら、そこまで厳密じゃなくても良かったり・・・。
「なんだ、買わなくてもよかったじゃん」
とガッカリすることもありました。その職場の勝手を知らないので仕方がないんですがね。ご飯なんかも、コンビニで買って食べることが多いのでやはり出費です(しかもストレスから、散財する傾向にあるのは言うまでもない)。
デイサービスにいってたときは、食堂で、決まった金額払ってバランスの良い食事にありつけたりしたなぁ。あれは良かったなぁ・・・。
他にも、思いもよらない出費(メモ帳やペンを忘れて買ったり、突然の雨に傘を買ったり・・・頼る人がいないので仕方ない)があったりしますので、無一文の状態から派遣を始める人は気をつけてください(無一文ではじめたわたしは、現場までの交通費さえも危うかったのを思い出します)。
おわりに
今わたしは再び金欠です。先月、子どもの急病で何回か仕事を休みました。いただいたお給料にもお休みがしっかり響いています。掛け持ちしているファーストフードのバイトはクリニックの勉強をしたいため、しばらく休むことに決めました。
はぁ・・・単発派遣の時給を見て、とてもそそられます。「来週のクリニックない日に働こうかな・・・。」そう考えてみても、最近急に寒くなって、鼻水だの目やにだの、出し始めた我が子らを見れば、「いつ熱をだしてもおかしくない。→現状維持が懸命」という考察に至るわけであります。
育児中のナースにとって、単発派遣はデメリットと隣り合わせ。パッと見の時給の良さと気軽さだけではありません。
これを読んでくれている皆さんも、いろいろ悩ましい毎日だと思います。
このブログが、誰かの、ほんの道しるべになればいいなぁと思います。とにかく、家族そして自分が、健康であることが第一です。これを踏まえて、一緒に前に進んでいきましょう。
おすすめ記事