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ナースキャリアサポートセンターに聞く!クリニックの面接、これだけは聞いておこう!& 実際の面接体験記

わたしは、病棟を離れて8年、2人の小さい子どもをもつブランクナースです。派遣会社に登録し、単発で仕事をしていましたが、子どもの急病で、仕事を直前でキャンセルしたり、思うように働けなかったりと、自分にとっては散々な経験をしたここ最近。

 

「こんな日々は送っていけない…。」

 

よって、わたしはパートとして働こうと決めました。パートであれば、単発アルバイトなどとは違い、お休みを伝えることもできるからです。

 

そんななか、気になるクリニックが1つありました。家からほど近く、保育園からも近いところ。看護師の求人があったので連絡をしてみると、面接を、ということになりました。

 

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面接で気になる点は遠慮せず聞く

先日、名古屋市の潜在看護力活用講習会にて、「面接ではきちんと聞いておきたいことを聞くように」とナースキャリアサポートセンターのスタッフさんにアドバイスを受けました。

 

看護師の離職の原因に、「こんなはずじゃなかった」というのが多いと聞きますが、それは就職の時点で確認不足だったナースにも責任があるということ。この時代、ナースは自己の身を守るために、不明瞭なことは明らかにしていかなければなりません。

 

そこで「これだけは聞いておけ!」というポイントをナースキャリアサポートセンターの方に聞いてみました。

※ナースキャリアサポートセンターのスタッフさんは離職したナースの様々なケースを見てきています。

 

面接で聞いておいたほうが良いことまとめ

時給について聞く

聞きにくいことかもしれません。しかし、後々問題になるのもお金の問題。確認することは悪いことでも恥ずかしいことでもありません。試用期間の時給、昇給の有無、交通費の基準、時間外がもらえるか、などを聞きましょう。

 

試用期間の有無

試用期間は長期雇用を前提としたお互いの見極め期間です。たいていの場合は、時給が安く設定されているので確認しておきましょう。

 

決められた時間に帰れるのか

保育園のお迎えなどがある場合、勤務終了時刻が不規則だと困ります。なんとなく残業を言い渡され、なぁなぁの間柄になってしまうようなところは考えものです。自分はこの時間に帰らなければいけない、ということはしっかり伝えましょう。

 

スタッフの人数

自分が就職した瞬間にほかのスタッフが辞め、過酷な業務の上に辞めることができないといったケースもあったそうです。また、スタッフが少ないと、休み希望が出せないといった状況も考えられます。自分の働ける条件に見合っているか、見極めが肝心です。

 

勤務開始後、頼れるナースはいるのか

就職してすぐ、右も左もわからない状態で責任のある業務を任されても困ります。自分のほかに業務をこなせる人がいるかどうか、確認しておきましょう。ミスが起きてからでは遅いです。自分の身は自分で守るしかありません。

 

休暇の有無

お盆や年末年始、GWなど、カレンダー通りなのか、長期の休暇がとれるのか、確認しましょう。家族の休みと合わせられるかが大事な要素のかたもいるでしょう。ちなみに休暇が多いとそれだけ収入も減ります。

 

といったようなアドバイスをいただきました。

 

とにかく納得するまでは何の書類にもサインはするな、ということでした。面接だからって、下手に出ることも緊張もしなくていい、お互いが条件の提示をするだけなのだから、と。様子をみてくるつもりで楽に行ってきなさい、と言ってくださいました。

 

クリニックの面接当日。こんなこと聞かれました

面接時間に訪ねていくと、まずは面接シートに記入することになりました。そのシートではこんなことが尋ねられました。

 

プロフィール

家族構成

志望理由

自分の性格

看護師としてたいせつなこと

通勤方法

これまでの給与と希望給与

 

◆自分の性格を一言でいうと…?

このとき実は、派遣会社の担当のAさんも、面接に付き添ってくださいました。性格について考えあぐねていると

 

わたし「明るく…明るく…」

Aさん「…社交的、というのはどうでしょう?」

 

わたしの性格をキチンと言葉に変えて頂き光栄でした。いつも電話で相談を聞いてくれていたこのAさん。本当に親切で、冷静で頼りになります。派遣会社は個々に寄り添った仕事の案内をしてくれるなぁといつも感心してしまいます。

 

看護師としてたいせつなことは?

わたしは「日々の学び。患者さんに寄り添うこと。」こう書かせて頂きました。Aさんも頷きの表情。

 

いざ面接開始!

書き終わったころに院長夫人が、面接の場所に案内してくれました。場所は診察室。院長先生と奥さま、わたしとAさんの4人で面接が始まりました。聞かれたことを時系列順に書いていきます。

 

『自己紹介と家族の紹介、志望理由を教えてください』

 

『○曜日は勤務不可とありますがなぜですか?』

 

『最初の病院を2年でやめていますが、なぜですか?』

 

『他のスタッフが緊急で来られないとき、来れますか?』

 

『当院は、クリニックにしては忙しく、覚えることも多いです。やりがいはあると思いますが、そのようなスタイルでも働けますか?』

 

こういったことを聞かれました。

 

全ての質問に、誠実に、嘘偽りなく答えました。福利厚生の部分は派遣会社の方が聞いてくださいました。きっと今後のデータベースにするのでしょう。

 

聞きにくいことや思いつかなかったこと(実際の勤務日数や、試用期間の給料について)もAさんは聞いてくださいました。わたしは聞きながらメモ。そして、いただいたアドバイスに基づきわたしも質問しました。ただ施設を見せてもらうのを忘れてしまいました。

 

おわりに

今回の持ち物は履歴書だけでした。面接がきまったら早めに準備をしましょう(派遣会社から、しつこく言われました。どんなに気を付けても忘れたり、当日準備して不備がある場合があるのでしょう)。

 

今回の面接は、これまでの面接史上、最高にやりとりが多かったなと思います。自分が大人になった証拠だとも思います(笑)。なんでもかんでもイエスの時期は過ぎました。雇われる側も力が試されるのだと思います。キーワードは「納得」。自分が納得するように物事を進めていく、これが大切なんだなぁと思いました。

 

面接が終了し、まずは家に持ち帰り、改めて「ここで働きたいのか」を冷静に考えて答えを出すことにします。